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アガサ・クリスティー 読書感想文

愛の探偵たち短篇集

  1. 三匹の盲目のねずみ     ノン・シリーズ
  2. 奇妙な冗談          マープル
  3. 昔ながらの殺人事件       マープル
  4. 申しぶんのないメイド      マープル
  5. 管理人事件          マープル
  6. 四階のフラット          ポアロ
  7. ジョニー・ウエイバリーの冒険   ポアロ
  8. 愛の探偵たち         ハーリ・クイン

アガサ・クリスティーの本は100冊以上あり、まだ未読のものも多いのですが

(2021年9月現在25冊目)私の読む順としては長編小説の後に手軽に読める短編小説をはさむ事が多いです。

なかでもこの短編集は、例えばお昼休みや電車の移動中、寝る前にお茶を飲みながら、ゆったりとした

気分で読める本です。

全8作収められていて、1作目は130ページほどありますが、他は数十ページと短いものですが、

中身は長編ものに負けず劣らずの粒もの揃い。

おなじみの名探偵マープル物4作、ポアロ物策、そして短編のみ登場するハーリ・クイン物1作、

ノン・シリーズ物1作の構成ですが、脇役としてヘイスティングズ大尉、メルチェット署長もしっかり登場します。

特に1つあげるとすれば最初の「三匹の盲目ねずみ」を押したいです。

この作品は1947年にクリスティーが執筆したラジオドラマ「ねずみとり」を小説化したもので

現在世界で最も長く上演されている演劇らしいです。

寒い季節、クリスマスやお正月とかに読んでみたくなります。

登場人物全員が怪しくて、最後まで犯人の見当がつきまでんでした。

⑤の管理人事件は「終わりなき夜に生れつく」につながるシーンがあり「あっ、これどこかにあったな」と思わせてくれます。

私自身、先に読んだのが「終わりなき夜に夜に生れつく」でオカルト的気分にひたされたときだったので、次はちょっと気楽に読みたいなと思ってこの本をチョイスしましたが、これは大正解でした。

どの作品も短編ながらしっかり謎解き要素があって読者をはらはらさせます。最後、犯人がわかると「なーるほど」と期待を裏切りません。

名探偵たちの魅力が詰まった、いつでも持ち歩いて読んでみたくなるアソートチョコレートみたいな短編集,是非味わってみませんか?

 2021年9.10記

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